言霊百神(ことたまのもものかみ)

『古事記(ふることふみ)と言霊百神(ことたまのもものかみ)』

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私の著書『古事記(ふることふみ)と言霊百神(ことたまのもものかみ)』が、ヒカルランド様より発売されました。

古事記の冒頭には、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)から須佐之男命(すさのをのみこと)まで、百の神々が登場します。

これを「言霊百神(ことたまのもものかみ)」といいます。

言霊(ことたま)の研究は「言霊学(ことたまのまなび)」と呼ばれますが、その内容はいくつかの系統に分かれます。

いわば流派といいますか、系統によって内容はずいぶん異なるのです。

口伝によると、私が学んだ言霊学は、明治天皇と昭憲皇太后に遡るといわれています。

その後、山腰弘道先生、山腰明將先生、小笠原孝次先生、島田正路先生へと継承されて現在に至ります。

少なくとも山腰明將先生以降の研究者は、「言霊百神」の解説書を公に発表しています。

● 山腰明將先生『言靈』

● 小笠原孝次先生『古事記解義 言霊百神』

● 島田正路先生『古事記と言霊』

いわば「言霊百神」の解説書を出すことは、本系統の言霊研究家を名乗る必須条件であり、登竜門でもあるわけです。

だから私は言霊を学び始めてから「言霊百神」の解説書を出すことがずっと夢でありました。

この度、私の著書『古事記(ふることふみ)と言霊百神(ことたまのもものかみ)』が出版されることで、夢が形になりました。

しかも、ヒカルランド様より出版していただけたことに大変感謝しております。

私が本を出せるならば、ヒカルランドがいいなぁと思っていたのです。

「言霊」というジャンルでいえば、ヒカルランドは最高で、私の憧れの出版社だったからです。

ヒカルランドの石井社長からは「良い原稿でした」とお褒めの言葉いただきました。

 

『古事記(ふることふみ)と言霊百神(ことたまのもものかみ)』お読みいただければ幸いです。

 

ヒカルランド様の紹介文

五十音の一音一音が神である。

するとその五十音を使いこなしている 一人一人とは何者であろうか?

この国の文化・精神・歴史の超奥底を 捉えた書物がついに現れた!

 

◯ 日本精神の超奥底は父韻(ふいん)と母音(ぼおん)から子音(しおん)を産む物語である。

◯ ヤハウェ、エホバの名は、伊邪那岐大神、天照大御神の五母音の配列のことなのです。
すなわち五母音が神である。
日本語は、すべての音に母音を含むゆえに、まさに神の言語なのであります。

◯ 百音図は「高千穂の久士布流多気」の他に「百敷の大宮」、「霊顕密止」ともいいます。
真ん中の「フルフル」を上に引っぱり上げると四角錐の形になります。
「霊顕密止」とは、ピラミッドのことです。

◯ 『九鬼文書』における「艮の金神」は、「宇志採羅根真大神」として更に尊い神であるとされています。
宇志採羅根真大神は、「天之御中主大神、高御産霊大神、神御産霊大神、伊弉諾大神、伊弉冊大神、天照大御神、月夜見大神、素盞嗚大神」を統合した神であるとされているのです。

◯ そして、天津神籬とは五十音図のことです。
神籬は「霊諸招ぎ」。
諸は「すべて」。
招ぐは「神霊を招く」という意味です。
すなわち神籬(霊諸招ぎ)とは、すべての言霊の神霊を招くということで、すべての言霊である五十音図のことになります。

◯ 五十音こそが、神が宿る依代なのです。
「いろは歌」「ひふみ祝詞」「あわのうた」を唱えるのが良いというのは、五十音(四十八音)のすべてを含むゆえに、神籬だからです。

◯ 淤能碁呂島とは「己の心の締まり」です。
己の心は「忌柱」で、伊勢神宮にある「心御柱」です。

◯ 淤能碁呂島は「自転島」の暗号でもあります。
地球は自転し、太陽のまわりを公転します。
ミクロの世界では、原子核のまわりを電子が回るように、マクロの世界もミクロの世界も回転しています。
トーラス構造です。

◯ 淤能碁呂島は、森羅万象の回転運動を表しているのです。

◯ また淤能碁呂島は、量子論でいう波の状態でもあります。
私たちは五十音のすべての音を発し得る可能性の中で、一つの音を選択して発します。
淤能碁呂島の可能性の波の中から一音一音を粒として具象化させ、五十音図になるのです。

◯ 淤能碁呂島の回転運動によって子音を産むのです。
左は男性性(陽)を表します。
左は霊垂り(霊足り)で、男性の陰部の構造です。
右は女性性(陰)を表します。
右は身切りで、女性の陰部の構造です。

◯ 「女人を言先だちて良はず」(女が先に言ったのは良くない)というのを、文字通りに男性、女性の意味で受け取らないでください。
古事記は言霊の奥義書なのです。

 ◯ 古事記は言霊の書である 五十音の一音一音が神である。
このことを記しているのが実は古事記なのです。
古事記は「上つ巻」「中つ巻」「下つ巻」より構成されています。
「上つ巻」は神話の部分ですが、これが実は言霊の奥義書だったのです。

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